イタリア語の「se」の仮定(直説法と接続法半過去)の違い
どちらも「もし〜なら」です。実際に起こりうる仮定は se + 直説法、現実と違う・起こりにくい仮定は se + 接続法半過去(主節は条件法現在)で言います。
使い分けの表
| se + 直説法 | se + 接続法半過去 | |
|---|---|---|
| 意味 | もし〜なら(実際にありうる仮定) | もし〜なら…だろう(非現実の仮定) |
| 仮定の種類 | ありうること | 現実と違う・起こりにくいこと |
| se の後 | 直説法(現在形・未来形) | 接続法半過去(avessi, fossi) |
| 主節 | 直説法・命令形 | 条件法現在(verrei) |
| 例 | Se ho tempo, vengo. | Se avessi tempo, verrei. |
例文で比べる
○ = 自然 △ = 通じるが、その場面・文体には合わない × = 不自然・誤り
○
Se finisco presto, passo da te.
早く終わったら、君のところに寄るよ。
○
Se finissi presto, passerei da te.
もし早く終われるなら、君のところに寄るのだけど。
finisco はありうる話、finissi は「まず無理だけど」という含みを持ちます。
○
Se hai tempo, aiutami con questa valigia.
時間があるなら、このスーツケースを手伝って。
×
Se avessi tempo, aiutami con questa valigia.
時間があるなら、このスーツケースを手伝って。
命令や勧めは、実際にありうる条件に付きます。接続法半過去の仮定とは組みません。
覚え方・注意点
- 「ありうるか」で決めます。ありうるなら直説法、まずない話なら接続法半過去 + 条件法です。
- 標準のイタリア語では、se の後に条件法は置きません(Se avrei tempo とは言いません)。
確認問題
( )に入れるのに、より自然なのはどちらでしょう。
問1
Se ( ) mal di testa, prendo una pastiglia.
- ho
- avessi
答えと解説
正解:1. ho
ありうる話で主節も現在形なので、se + 直説法です。
問2
Se ( ) più alto, giocherei a basket.
- fossi
- sono
答えと解説
正解:1. fossi
主節が条件法(giocherei)で現実と違う仮定なので、接続法半過去 fossi です。
問3
Se domani non ( ) niente da fare, vieni a pranzo da noi.
- hai
- avessi
答えと解説
正解:1. hai
命令形(vieni)で誘う、ありうる条件なので、se + 直説法 hai です。
それぞれの文法の詳しい説明
- 現実の仮定文(「se」+ 直説法)の意味と使い方 もし〜なら(実際にありうる仮定)
- 事実に反する仮定(「se」+ 接続法半過去)の意味と使い方 もし〜なら…だろう(非現実の仮定)