イタリア語の「ma」と「però」の違い
どちらも「でも・しかし」と前と食い違うことを続けます。ma は節の初めだけ、però は節の初めのほか、文の途中や文末にも置けます。
使い分けの表
| ma | però | |
|---|---|---|
| 意味 | そして・または・でも | でも・しかし |
| 置ける位置 | 節の初めだけ | 初め・途中・文末 |
| non A, ma B | 使える(A ではなく B) | 使えない |
| 文末に置く | 置けない | 置ける |
例文で比べる
○ = 自然 △ = 通じるが、その場面・文体には合わない × = 不自然・誤り
○
La casa è vecchia, ma è molto luminosa.
家は古いけれど、とても明るいです。
○
La casa è vecchia, però è molto luminosa.
家は古いけれど、とても明るいです。
節の初めなら、ma も però も同じように使えます。
○
Quella borsa non è di Anna, ma di sua sorella.
そのかばんはアンナのものではなく、妹のものです。
×
Quella borsa non è di Anna, però di sua sorella.
そのかばんはアンナのものではなく、妹のものです。
「A ではなく B」と言い直す時は ma を使います。però は使えません。
×
Il film è lungo; a me, ma, è piaciuto.
その映画は長いけれど、私は気に入りました。
○
Il film è lungo; a me, però, è piaciuto.
その映画は長いけれど、私は気に入りました。
ma は節の初めにしか置けません。però は文の途中にも置けます。
×
Il piano è buono. Costa molto, ma.
いい計画です。お金はかかりますけど。
○
Il piano è buono. Costa molto, però.
いい計画です。お金はかかりますけど。
ma は文末に置けません。però は文末に置いて、後から付け足せます。
覚え方・注意点
- ma は節の初めだけ、però は節の初め・途中・文末のどこにも置けます。
- 「A ではなく B」は non A, ma B です。この意味で però は使えません。
- 節の初めなら ma も però も使えます。途中や文末に置く時だけ però に決まります。
確認問題
( )に入れるのに、より自然なのはどちらでしょう。
問1
Non parto domani, ( ) dopodomani.
- ma
- però
答えと解説
正解:1. ma
「明日ではなくあさって」と言い直す形なので ma です。
問2
Il treno parte tra poco: noi, ( ), non siamo ancora pronti.
- però
- ma
答えと解説
正解:1. però
文の途中に置くので però です。ma は節の初めにしか置けません。
問3
Ho capito la regola. Gli esercizi sono difficili, ( ).
- ma
- però
答えと解説
正解:2. però
文末に置いて付け足す形なので però です。ma は文末に置けません。
それぞれの文法の詳しい説明
- 「e / o / ma」の意味と使い方 そして・または・でも
- 「però」の意味と使い方 でも・しかし