イタリア語の部分冠詞「del」と「un po' di」の違い
どちらも「いくらか」の量を言う時に使います。部分冠詞(del・delle…)は量をとくに問題にせず「いくらか・何人か」と言い、un po' di は「少し」と量の少なさを言います。
使い分けの表
| del・della | un po' di | |
|---|---|---|
| 意味 | いくらかの(部分冠詞) | 〜の(量・入れ物の後) |
| 意味 | いくらか・何人か(量は問わない) | 少し(少ない量) |
| 後ろの名詞 | 数えられる複数も可(delle mele) | 数えられない名詞が中心(un po' di sale) |
| 状態を表す語 | ふつう付けない | 使う(un po' di fame) |
例文で比べる
○ = 自然 △ = 通じるが、その場面・文体には合わない × = 不自然・誤り
○
Al bar chiedo dell'acqua.
バールで水を頼みます。
○
Al bar chiedo un po' d'acqua.
バールで水を少し頼みます。
どちらも自然です。un po' d' は「少しだけ」と量の少なさを言います。
×
Ho della fame: prendo un panino.
少しお腹がすいたので、パニーノを食べます。
○
Ho un po' di fame: prendo un panino.
少しお腹がすいたので、パニーノを食べます。
fame や sete の程度は un po' di で言います。部分冠詞はふつう付けません。
覚え方・注意点
- ふつうは部分冠詞で「いくらか」と言えば足ります。「少しだけ」を強めたい時に un po' di を使います。
- 否定文では部分冠詞を付けません(Non ho zucchero.)。
- fame・sete・freddo など状態の程度は、un po' di で言います(un po' di freddo)。
確認問題
( )に入れるのに、より自然なのはどちらでしょう。
問1
Dopo la corsa ho ( ) sete.
- un po' di
- della
答えと解説
正解:1. un po' di
喉の渇きの程度は un po' di で言います。ho della sete とはふつう言いません。
問2
Per la gita in montagna mi servono ( ) scarpe nuove.
- delle
- un po' di
答えと解説
正解:1. delle
靴は数えられる物で、「いくつか」は部分冠詞 delle で言います。un po' di は量に使う形で、ここでは不自然です。
問3
Metti la sciarpa: fuori fa ( ) freddo.
- un po' di
- del
答えと解説
正解:1. un po' di
寒さの程度は un po' di で言います。fa del freddo は不自然です。
それぞれの文法の詳しい説明
- 部分冠詞「articolo partitivo」の意味と使い方 いくらかの(部分冠詞)
- 「di」(数量)の意味と使い方 〜の(量・入れ物の後)